人間学・帝王学講座(中国古典・易経)

変化が激しく混沌とした現代社会。

自社を客観的に捉え、他社よりも状況に適した行動を取れるかどうかは、企業の生死を分ける絶対的なポイントです。

組織のトップの視点でこれを考えると、いかに「今」という時を知り、物事の兆しを捉えて必要な手を打てるかという課題が見えてきます。

こうした課題への対処には「古典」の力を借りることが有効な解決策になります。

なぜなら時の経過に耐えてきた書物ほど、時代ごとに優れた知恵を提供してきた歴史があるからです。

 

弊社は数ある古典群の中で、中国古典の「易経」に6年前から着目し、主に経営者向けのリーダーシップのコンテンツとして講座を開講してきました。

易経は約3000年前に成立した東洋最古の文献で、一般的には占いの書として知られていますが、実は古来より国王や政治家、一流経営者に親しまれてきた帝王学(リーダーの学問)の書でもあります。

欧米では「Book of Changes(変化の書)」と呼ばれ、64種類の「時」の物語を通じ、時代を生き抜くリーダーの原理原則を今に伝えています。

 

易経が教える「時と変化の法則」を知ることで、自らが置かれている状況を客観視でき、今やるべき事に気づく洞察力と直観力を養うことができます。

さらに、易経を継続的に学ぶことにより、時代の変化に翻弄されない適応力や危機管理能力も伸ばすことができます。

 

氾濫する情報に振り回されず、いかにして正しい企業運営と従業員のマネジメントを行なうか。

そのために必要なリーダーの思考方法と具体的な行動原則を身につける講座です。

状況の変化に焦らずに済み、適切に対処できる経営軸をお求めの方はぜひご利用ください。

※占いの講座ではありません。
リーダーの学問としての易経を企業経営に活かす内容です。

(対象)中小法人の経営者・経営幹部・管理職・後継者
(人数)1回につき10名程度まで
(場所)貴社の会議室またはオンライン
(標準プログラム)3時間×5回
(標準価格)29万円

講座カリキュラム

1.易経の基本

龍の成長モデル「乾為天(けんいてん)」に学ぶ、リーダー成長進化論

・易経は東洋最古の社長学
・哲学の易経と易占いの違い
・時中(じちゅう)は問題の解決策
・龍の成長モデル(六段階)が教える変化の法則
・潜龍から亢龍までの要約
・易経が教える経営の目的
・3000年前から存在していたCSR(企業の社会的責任)
・なぜ龍は雲と共にいなければならないか?

2.陰陽による問題解決手法

大地の物語「坤為地(こんいち)」に学ぶ、「陰(いん)」のチカラ(傾聴・レジリエンス・サーバントリーダーシップ)

・易経の根幹をなす「陰陽」の思想
・2つの持ち味が人と組織を発展させる
・リーダーに必須の「陰」のチカラ
・断捨離や片付けで仕事が好転する理由
・徹底的に受け容れて化(か)し「陽」を引き出す
・企業不祥事の発生要因を「陰」の特性から考える
・「支配」以上に「対話」が重要な「陰」の時代
・人材育成に坤為地を活かす際の注意点

3.成果を生み出す組織作り

「天火同人(てんかどうじん)」と「火天大有(かてんたいゆう)」に
学ぶ、ビジョンの共有と組織構築法

・同志を求め、目的や目標を共有・達成するための「天火同人」の知恵
・身内だけで団結することの弊害
・利害を超え、公的な人間関係を作るために必要なこと
・「火天大有」に見る、陰のチカラを発揮するリーダーの在り方
・飛龍(乾為天のリーダー)が「陰」を実践した先にあるもの

4.労使トラブル予防と組織改革

「天水訟(てんすいしょう)」と「沢火革(たくかかく)」に学ぶ、労使トラブルを防ぎ「改革」に成功する方法

・上下反目で労使トラブル勃発の「天水訟」
・トラブルの種はどこにあるか
・最後まで争うことの是非について
・「改革・変革」の成功法則を教える「沢火革」
・改革が成功するための諸条件
・組織を変えるために自らが変わる
・「働き方改革」のその先にあるもの

5.コンプライアンス体制の維持と発展

井戸の管理「水風井(すいふうせい)」に学ぶ、コンプライアンス経営

・井戸の仕組みは会社組織そのもの
・井戸の役割が教えるマネジメントの原理原則
・現場の声を井戸の底から汲み上げる
・システムをメンテナンスしなければ組織は腐敗する
・井戸に蓋をする行為は私物化の象徴
・常に新鮮で透明な水を汲める安定性がコンプライアンスのカギ
・易経の視点から考えるこれからのコンプライアンス経営

 

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易経の解釈の出典元について