社労士向け易経講座

「易経」(中国古典)は約3000年前に成立した東洋最古の文献です。古代から帝王学(リーダーの学問)の書として組織のトップに読み継がれてきました。

欧米では「Book of Changes(変化の書)」と呼ばれ、64種類の「時」の物語を通じ、時代を生き抜くリーダーの原理原則を今に伝えています。

本講座では、易経の中でも初学者にイメージしやすい7つの物語を使い、社労士の先生方の顧問先指導と事務所経営(労務問題の解決、人材育成手法など)に活用して頂ける知恵をお伝えしていきます。

顧問先の組織や自らの状況と易経の内容をすり合わせることで、現状を客観的に捉える判断軸が育ち、労務管理やマネジメントの問題解決に役立てることができます。さらに、易経を継続的に学ぶことにより、時代の変化に翻弄されない適応力や危機管理能力も伸ばすことができます。

※占いの講座ではありません。
帝王学としての易経を社労士の業務に活かす内容です。

(対象)社会保険労務士
(人数)10名程度まで
(場所)都内セミナールームまたはオンライン
(標準プログラム)3時間×5回
(受講料)お一人様12万5千円
※1回受講の価格については別途お問い合わせください。

(社労士向けセミナー・執筆実績)

・有限会社人事・労務
((一社)日本ES開発協会)
(テーマ:「3000年の社長学に学ぶ、組織を良い方向に導く術
~働き方改革のその先にあるもの~」

・ブレインコンサルティングオフィス(PSRネットワーク)
(テーマ:「社労士のための『易経』活用法(入門編)」

・フリスコ社労士事務所(桑原和弘先生)

・中小企業福祉事業団 ネットワークインフォメーション 連載
(テーマ:「社労士のための中国古典『易経』入門 ~3000年の社長学に学ぶ、リーダーの要諦~」)

講座カリキュラム

1.易経の基本・龍の成長モデル「乾為天(けんいてん)」に学ぶ、人と組織の変容メカニズム

・易経は東洋最古の社長学
・哲学の易経と易占いの違い
・時中(じちゅう)は問題の解決策
・龍の成長モデル(六段階)が教える変化の法則
・潜龍から亢龍までの要約
・易経が教える経営の目的とは
・3000年前から存在していたCSR(企業の社会的責任)
・事業承継、後継者教育への応用

2.陰陽による問題解決手法・大地の物語「坤為地(こんいち)」に学ぶ、「陰(いん)」のチカラ(傾聴・レジリエンス・サーバントリーダーシップ)

・易経の根幹をなす「陰陽」の思想
・2つの持ち味が人と組織を発展させる
・リーダーに必須の「陰」のチカラ
・断捨離や片付けで仕事が好転する理由
・徹底的に受け容れて化(か)し「陽」を引き出す
・企業不祥事の発生要因を「陰」の特性から考える
・「支配」以上に「対話」が重要な「陰」の時代
・人材育成に坤為地を活かす際の注意点

3.「天火同人(てんかどうじん)」と「火天大有(かてんたいゆう)」に
学ぶ、成果を生み出す組織の作り方

・同志を求め、目的や目標を共有・達成するための「天火同人」の知恵
・タックマンモデルとの類似性
・身内だけで団結することの弊害
・利害を超え、公的な人間関係を作るために必要なこと
・「火天大有」に見る、陰のチカラを発揮するリーダーの在り方
・飛龍(乾為天のリーダー)が「陰」を実践した先にあるもの
・ティールやグリーンなど現代組織論との比較

4.「天水訟(てんすいしょう)」と「沢火革(たくかかく)」に学ぶ、労使トラブルを防ぎ「改革」に成功する方法

・上下反目で労使トラブル勃発の「天水訟」
・トラブルの種はどこにあるか
・最後まで争うことの是非について
・「改革・変革」の成功法則を教える「沢火革」
・改革が成功するための諸条件
・組織を変えるために自らが変わる
・「働き方改革」のその先にあるもの

5.井戸の管理「水風井(すいふうせい)」に学ぶ、コンプライアンス経営

・井戸の仕組みは会社組織そのもの
・井戸の役割が教えるマネジメントの原理原則
・現場の声を井戸の底から汲み上げる
・システムをメンテナンスしなければ組織は腐敗する
・井戸に蓋をする行為は私物化の象徴
・常に新鮮で透明な水を汲める安定性がコンプライアンスのカギ
・易経の視点から考えるこれからのコンプライアンス経営

 

(お知らせ)
易経の解釈の出典元について